2017年1月23日月曜日

れぼりゅーしょん

「働かざるもの食うべからず。」

当然である。私はそう思っていたし、それでいいと思っていた。だから私は怠け者の友人にも、この言葉(格言とも言えるだろう)を教えたのである。

「働かざるもの食うべからず。お前は真面目に働いていないのだから、食うべきではない。」
私は堂々と彼にいった。

「なんでですか、私は腹が減りました」
彼も平然と返す。なんとも恥知らずなやつである、私は腹が立った。

「当たり前だろう。お前は働いていないのだから」
私は、見下したように彼に告げた。いや、現に見下していただろう。しかし、彼は平然としている。なんだか、とても腹が立った。もうこいつと話すのはやめよう、そうおもったが、それはあまりにもつまらないので、それはやめておくこととする。

「では、それは誰がつくった言葉ですか」彼は唐突に聞いてきた。
私は答えることができなかった。と同時に深い思考の渦へと突き落とされたのである。

資本主義である。これを作ったのは資本主義に間違いない。労働を当然しすることで、この資本主義自由貿易経済のシステムを作り上げたのだろう。私は資本主義に飲み込まれていたのかもしれない。私はとても恥ずかしくなった。同時に、この世界に違和感を覚えてしまった。もうのうのうと生きていられなくなってしまったのである。

私は彼に「すまなかった」と告げ、持っていたおにぎりを渡した。私は急いで帰って、知り合いに電報を送った。ありったけの食料と武器も揃えた。





これがいわゆる革命というやつだ。