2018年1月30日火曜日

春の友人紹介キャンペーン

こんにちは。きたむらです。
今日は久々に読書する時間があったので、ためにためていた又吉直樹の「火花」を最後まで読んできました。この本は半年くらい前に購入した本ですが、やっと読み終わりました。時間がなかったわけではありません。時間があって読書するときは自然とこの本を避けて、違う本を読んでいました。この本がつまらないわけでもなく、嫌いだったわけでもありません。何かこの本のラストを知るのが嫌でした。
きっかけは賞をとった本で、有名だったから手に取ったからで、つまりはミーハーだったわけです。けど他の人が知っているもの、面白いと言っているものを知らずに、外から眺めているのは嫌でした。だから買ったわけで。読み始めると何か人間らしさがあるというか、ささってくるというか、何とも言えない気持ちになりました。この本の主人公が生々しく、ときどき自分と置き換えることができたから何とも言えなかったのかもしれません。
綺麗にラストシーンだけを残して3か月がたちました。今日は本を読みたい日でした。この本の主人公は、周りの意見に流されず、自分というものさしで生きている人に対して憧れを抱いていました。僕も読んでいて、その人はかっこいい、世間に認められていなくても自分というものをもっていて、ぶれずに生きている。と思いました。
主人公はその人のようになろうと思ってもそもそもの才能が違うのでなれない葛藤と闘い、自分じゃだめなのかという苦しみにつかる。作者は実際にその立場に立ってみないと、こんな言葉を
はけないだろうと思うくらいで、描写が鮮明で、きれいに浮かびました。
読んだ感想とすると、すべての人にありがとうという感じです。感想が薄いですね。


作者は小学生の時のエピソードを語っています。
担任の先生に一人一人の長所を述べていくと言われ、他の人と差別化するために、作者は「教室の電気を消してくれる」と褒められたそうです。
その言葉は作者を悩ませるとともに、「優しい」などと褒められた他人はそのことばを自信に生きていく。自分を踏み台にして喜んでいる。と感じたそうです。
よかれと思って差別化した言葉たちは思わぬ形で、他人を傷つけることがあるのです。
そんな作者は芥川龍之介の言葉に助けられたとあとがきしています。
「道徳は便宜の異名である。左側通行のようなものである。」
僕はこの言葉が深すぎてよくわかりませんでした。知ろうともしませんでした。おそらくこの言葉は僕に刺さる言葉ではなかったのでしょう。ただ作者には刺さる言葉だったようです。色んな人がいますね。


唯一ファンであると僕が言える歌手はmiwaです。
彼女の歌に「ヒカリヘ」という歌があります。僕が好きな歌一つです。
彼女の代表曲でもあるこの歌は、好きというとミーハーとして煙たがられますが、その歌詞にこういうものがあります、「すべてのことに終わりがあるなら、苦しみさえいつか終わるはずだから」
彼女は自分自身で作詞作曲しています。彼女がこの詩をかいたことに驚くとともに、あの女の子からこの言葉が発せられたとき、鳥肌がたちました。そのとき、ファンで居続けようと思いました。
芥川龍之介のようにとまではいいませんが、誰かに影響を与えることができたらなと思いました。
まだまだ書きたいことはいっぱいあります。ですがそろそろアドバイスタイムに行かないと。
失礼いたします。