2017年12月22日金曜日

New Release!!


特集


『ブロッコリーファクトリー』

「まだ見せられていない自分たちの姿を、存分にぶつけられたかなって。」






記:本日の特集記事は、今週25日に3枚目のフルアルバム『クリスマス』をリリースする、若者からの圧倒的な支持を誇るバンド『ブロッコリーファクトリー』から、リーダーのSUGURUさん(Gt&Vo&Key)に来て頂きました。
さて、前作の『元旦』からほぼ1年ぶりのリリースとなりましたが、今作『クリスマス』では何か意識されたことはありますか?

SUGURU(以下S):そうですね、『元旦』は自分たちとしてはかなり気に入っているというか、自分たちの名刺がわりになるような要素を詰め込めたと思うので、今回の『クリスマス』ではもっと気楽にというか、適当に、みたいな(笑)。いや、いい意味でリラックスして作れたと思うんです。最初の頃はどうしても、売れなきゃ売れなきゃ、って気持ちが強くて、なんか3人とも渋い顔して曲ひねり出してた感じだったんですけど、今回のレコーディングはホント楽しくて、マジでメンバーめっちゃ仲良くなった気がします(笑)。

記:なるほど。そういった心境の変化があったんですね。わたしも最初聞いた時、一曲目は『鹿』ですよね、それでびっくりしたというか、今までのブロファクさんとはちょっと違うぞ、という感じがあると思うのですが、その辺はSUGURUさんとしてもあえて違うサウンドに挑戦しようという試みだったんですか?

S:びっくりさせてしまってすいません(笑)。『元旦』は良い意味でも悪い意味でも、僕らのバンドとしてのアイデンティティがソウルとかファンクとか、いわゆるブラックミュージックにあるってことを示せたと思うんですけど、メンバー含め、自分自身もなんですけど、別にちっちゃい頃からレゲエとかばっか聞いて体揺らしてたわけでは全然なくて(笑)。自分は中学生の頃は、サザンとかスピッツとか、ミスチルさん、椎名林檎さんとか聞きまくってて、これは親の影響だと思うんですけど、それからaikoさんとかからjazzに走ったのかな、よくわかんないですけど(笑)。なので自分としてはあまり挑戦って感じでもなくて、好きな音楽いっぱいやりたいなぁ、的な。あと最近スカートさんとか、ミツメさん、ホムカミさんとかなんて言うんだろ、ギターポップみたいなのを凄くかっこいいなぁって思って聞いてたので、それでパクったというか、インスパイアされちゃいました。でも出来上がると、意外とサラサラできたというか、爽快感?疾走感?な感じに仕上がったので、メンバーと話して、一曲目にしちゃいました。

記:曲順は皆さんで話し合って決めるんですね。何かこだわってる点とかはありますか?

S:自分とTATSUYA(Dr)は野球やってたんですよ。なので曲順というか、数字を見ると自然に打順が思い浮かんでしまって、これは野球やってた人なら絶対あるあるです!だからひどいですね、出来がいいのを、1番3番4番、あとはどんどん自信がないやつなんで、アルバムの後半は多めに見てもらえると助かります。いやでも本当にひどい決め方ですよ、『元旦』の2曲目なんてタイトル『犠打』ですからね。1と3は自信ありますよ(笑)。

記:後半も良い曲ありましたよ!9曲目の『母親のでんぐり返り見る』なんかは、これまた今までのSUGURUさんとは、少し歌い方も違って新鮮な印象を受けたのですけど。

S:『母親のでんぐり返り見る』は、かなり特殊ですね。あれは歌詞が上田雅之ってなってるんすけど、あれ実は僕らのマネージャーなんです(笑)。レコーディングの休憩中に、自分が一人で弁当食べてたんですけど、そしたら上田さんがいきなり自分の所に来て、「歌詞書いてきたんだけど、どうかな?よかったら見てください」って言って、それですぐ上田さんは帰っちゃって。正直自分も最初は「この人、頭やばいかもしれない」って大笑いしてたんですけど、その歌詞が妙に頭に引っかかる感じだったので、おふざけで曲つけてみるかって感じでやったら、メンバーにも評判よかったんで入れちゃいました。

記:上田雅之、覚えておきます。SUGURUさんは歌詞を見て曲をつけるタイプなんですか?それとも『母親のでんぐり返り見る』は特別?

S:曲が先ですね。『でんぐり返り』は特別です(笑)。自分はもともとラッパーあがりなので、思いついたライムとかを書いているノートはあるんですけど、でもそれを見て曲を連想するってことはできないですね。想像力が乏しいんです。基本はカスタネットなんですけど、先にリズムとかコードを決めてから、メロディ作って、最後に歌詞をひねり出してます。『でんぐり返り』の元々のポエムは、すごいリズムが良くて、音も気持ちがよかったので、なんか最初から曲がついてるような詩でしたね。上田雅之は天才かもしれないです。だってあの曲、5分ぐらいでできましたから(笑)。

記:上田雅之、覚えておきます。さて今ラップの話が出たんですが、今回の表題曲『クリスマス』、これは原点回帰といいますか、ボーカルにおかもとえみさんを迎えて、SUGURUさんは完全にラップに専念していますが、これはやはりラップが懐かしくなりましたか?

S:おっしゃる通りです(笑)。もうラップしたくてしたくてしょうがなかったんですよね。はじめ、クリスマスとヒップホップで行こうぜ!て感じでメンバーと騒いでたんですけど、どうにも男臭いというか、重苦しくて、いや、そういう重たいクリスマスが新しいかなと思って作り始めたのは事実なんですけど、作っていくうちに、やっぱ鈴の音リンリン欲しくない?みたいな、それでたまたまライブでおかもとさんと会ったんで、「今アルバム作ってるんですけど、どうですか?」って頼んだら、快くオーケーもらえたんで、もう大興奮でしたね。自分大ファンだったんで(笑)。で行き詰まってるあの重たいクリスマスをおかもとさんに救ってもらおうぜ!て感じで、それで4曲目で、アルバムタイトルもクリスマスっていう(笑)。

記:意外とミーハーなんですね。でもお二人の共演、すごい相性抜群だと思いましたよ。

S:おかもとさんが最強なんです。

記:ですね(笑)。

〜中略〜

記:それはまたひどいですね(笑)。では最後に来年に向けて、バンドとして何か考えていることなどありましたら教えてください。

S:はい。とりあえず、毎日動いて、曲作って、いろんな曲を作りたいなと思ってます。今回のアルバムで、今までのブロッコリーファクトリーをいい意味でぶっ壊せたというか、ちょっと羽を広げられたような気がするので、そういう感じで、いろいろなところで活躍できたらいいなぁって思ってます。なんかすいません、ボンヤリしてて(笑)。

記:いえいえ、本当にたくさん笑わせてくれて、楽しかったです。これで実は明るい人柄が知れ渡って、お望みどおり、フィーチャリングラップの仕事舞い込むことを期待してます。ありがとうございました。

S:頑張りまーす!!












*ブロッコリーファクトリー
神奈川県出身。SUGURU(Gt&Vo&Key)、TATSUYA(Dr)、HORIGUCHI(Dr)の日頃からバイブスを共有しあっていた3人で2014年結成。セカンドシングル『尾根道』がラジオ各局でパワープレイされ、2015年4月に鳴り物入りでメジャーデビュー。レゲエ、ジャズ、ヒップホップなどのブラックミュージックを取り入れた骨太なサウンドに、絶賛どハマりする若者が続出。現在、都内や神奈川県内のライブハウスやイベントを中心に活躍中。私たちの意識を常に変え続けるブロファク、今後の活躍からも目が離せない。